どうです?つやつやでしょ?(どや)
われながら頑張ったと思うこの木々の映り込み加減。でも決して板金屋さんやプロに頼んだわけではございません。全く素人の私が普通の道具でやっつけました。
その結果、知り合いから20万で購入したオデッセイが、ジモティを使って31万円で売れました。やっぱり買う人はきれいな車のほうがいいに決まってますものね。
というわけで今回は、この車を磨いた際に使用した道具やら手順やらと、ジモティで売れるまでの流れをご紹介してみたいと思います。是非トライしてみてください。
車磨き予備知識
どの色の車でもいちばん大事なのは洗車と鉄粉除去です。粒子の大きい汚れや鉄粉が残った状態でポリッシャーをかけたら余計傷だらけになります。
車の色によって難易度が変わるそうです。一番難しいのは黒で、明るい色では目立たないような細かいキズでも、黒いボディーではわかってしまうからだそうです。初心者で色の濃い車を磨くならダブルアクションポリッシャーが失敗が少ないそうです。
車を磨く日の天気は曇りの方が良いと思います。もしくは屋根のある場所がおすすめです。ポリッシャーは最低でも2回車全体にかけるので長時間作業になります。炎天下での作業はコンパウンドも乾くし車のボディーも熱くなり疲労度が倍増します。
クルマ磨きに必要なアイテム
洗車用洗剤
僕の場合は食器用洗剤を薄めて洗いました。中性洗剤であれば何でも良いと思います。というのも研磨や脱脂を行う前にチリやホコリを洗い流せればいいからです。お持ちのカーシャンプーを使う時は中性で他の成分が含まれていない物がおすすめです。
鉄粉除去ねんど
目には見えないですが、ボディには走行中にぶつかった石や鉄粉がめり込んでいます。洗車で落とせなかったこの粒子をねんどで絡め取ります。ステーションワゴンでしたがこれ一つで足りました。
脱脂剤(シリコンオフ)
これは正直どの製品でもいいと思います。大差がないので使い勝手や車の大きさに合わせて量を選ぶくらいです。大体セダンタイプで200mlくらい必要だそうです。
タッチペン
これは目立つ傷があればご用意ください。僕の場合は深めの擦り傷などをタッチペンで隠してから磨き始めました。
マスキングテープ
ホームセンターで売ってるもので大丈夫です。磨く時にボディ以外を保護するために使いますので、保護箇所の幅に応じてご購入ください。
ダブルアクションポリッシャー
様々なメーカーがありますが、スポンジ付きでお得でしたのでこちらをおすすめします。
研磨剤
#3000 #6000 #9000相当の3つをそれぞれ買いました。様々なメーカーからコンパウンドが売られていますが、表記がそれぞれ違うため分かりづらいです。コンパウンドの粒子はJIS規格で定められているので下の表を参考に商品を選んでください。
#(番手) | ミクロン(粒子サイズ) |
#320 |
60 |
#400 | 40 |
#600 | 30 |
#1000 | 16 |
#1200 | 12 |
#2000 | 9 |
#3000 | 5 |
#4000 | 3 |
#6000 | 2 |
#8000 | 1 |
#15000 | 0.3 |
調べたら高品質で有名な3M製のコンパウンドが小分けで売られていました。僕の時にも売ってたら迷わずこれを買っていました。
H1が約4ミクロンで#3500相当 H2Dが約2ミクロンで#6000番相当 ウルトラフィーナHGNは番手がわからなかったですが、仕上げ材なので傷つけることは無いと思います。
研磨スポンジパッド
研磨剤が決まったらスポンジパットを研磨剤1つに対して1つずつ用意しましょう。3本セットなら3つのスポンジが必要です。使いまわし厳禁です。どんなに洗っても荒い粒子のコンパウンドが残ってる場合があります。
紹介したリョービのポリッシャーを買えばスポンジが一つついてきますので後二枚微粒子用のものがあれば足ります。
ガラスコーティング剤
僕が買ったのはAQUADROP GLASS COAT です。
研磨で磨き残した細かいキズも埋めてくれるようで、光沢が増して色に深みが出ました。オデッセイだと2回重ね塗りで1本半使いました。
ちなみにガラスコーティングしたら、いつまでもキレイが長続きするのだろうと思っていたのですが、実はそんなことなかったです。
ガラスコーティングだけで青空駐車して2週間ほどたったある日、ボディに白い斑点が全体にびっしりと出てました。
雨水が乾いてできた汚れでイオンデポジット・ウォータースポット・シリカスケールと言われるものです。これは洗車だけじゃ取れないんです。仕方ないので専用溶剤、エバーグレース・スポットリムーバーを買って落とした後メンテナンストリートメントを塗りました。
なのでみなさんは僕のような失敗をする前に、メンテナンス剤を定期的にかけることをおすすめします。
メンテナンス剤
僕はエバーグレース・ボディートリートメントを試しました。効果は抜群で、イオンデポジットが着きにくくなった印象です。定期的に塗る必要がありますがそれはどの商品も同じなので、これ以外にもネットショップで売ってるものをご紹介します。
磨く手順
洗車 → 鉄粉除去 → タッチペン&マスキング → 研磨1回目 → 洗車 → 研磨2回目 → 洗車 → (必要なら研磨3回目 → 洗車) → 脱脂 → ガラスコーティング → 24時間以上放置 → メンテナンス剤 → 完成 という工程です。
洗車
洗剤と水をバケツに入れて、よく泡立ててから車体に泡を乗せて滑らすように洗っていきます。そうすることで余計な擦り傷を増やすことなく洗車できます。
鉄粉除去
洗車後の水分が残っている状態で、専用の鉄粉除去ねんどを使いボディ全体をくまなく撫でていきます。ドア一面分ほど撫でたらねんどをこねて鉄粉の無い面してから次の場所を撫でていきます。
タッチペン&マスキング
明らかに深いキズは諦めてタッチペンで補修します。マスキングでモールなどの樹脂パーツやメッキパーツなど、研磨したくない場所をすべて隠します。
研磨1回目
濃い色の車だとまず6000番のコンパウンドを試して、結果によって調整したほうがいいそうです。洗車と鉄粉除去のあとに一番目立つ深い傷周辺を磨いてみてください。傷が消えなかったら3000番のコンパウンドを試して、それでも消えない傷は諦めたほうが無難です。ダブルアクションポリッシャーであれば削りすぎることはなかったです。
研磨2回目
研磨の間に洗車をしてください。残っているコンパウンドを洗い流してから更に細かいコンパウンドで研磨していきます。
脱脂
研磨が終わったら、脱脂剤で油分を完全に取り除きます。コンパウンドによっては艶出し剤などの油分が入っています。この油分が残ったままコーティング剤をかけるとムラができて仕上げが台無しになってしまいます。
脱脂が一通り終わったら確認のために水をかけてください。油分がなければ水弾きせずに留まろうとします。逆に水弾きがある箇所にはまだ油分が残っている証拠ですので再度脱脂します。
ガラス系コーティング
AQUADROP GLASS COATの場合は、付属のスポンジに少量垂らしてボディに薄くまんべんなく塗り拡げて専用のタオルで拭くを繰り返していきます。重ね塗りする場合は確か2時間ほどおいてから同じように塗るっていきます。
メンテナンス剤
ガラスコーティング剤が完全に乾くまでに24時間以上かかります。その後メンテナンス剤を車全体に塗り拡げます。1~2ヶ月に1回ほど行うとコーティングが長持ちするそうです。
ここまでで車磨きは完成です。
ジモティで売れるまで
当初は車を売るつもりなんてなく、単純にきれいな車に乗りたかったから磨いたのですが、急遽引っ越すことになり、この車だと新居の駐車スペースに収まらないために泣く泣く買い替えました。
ジモティで車を売ったのは初めてですが、今までヤフオクで車やバイクを売り買いしてきたので、その時の知識と経験を元にしています。個人売買を初めてされる方が、特に気をつけたほうが良い点を書いていきたいと思います。
出品で気をつけること
画像はキレイにたくさん。商品情報はできる限り細かく。この2つは当たり前の話ですね。具体的に車の標準装備とかオプションも詳しく書いておくことをおすすめします。検索すればすぐ出てくるようなことも調べないで質問してくる人が多いです。
メッセージのやり取り
出品してすぐに何件かメッセージが来ましたが、「〇〇万になりませんか」「うちの車と交換は考えていませんか」などが多いです。そういう方はおそらく数撃ちゃ当たるでメッセージを送っていますので、出来ないなら出来ないと返信すると終わります。本当に買う気がある方のメッセージは丁寧なことが多いです。挨拶から始まって敬語がきちんとしています。
現車確認時のやり取りと注意点
現車確認の場所は近くのコンビニやスーパーなどの明るく人目につく場所で。どんな人が来るかわかりません。これはジモティにも書いてありますね。
試乗したいと言われたら必ず一緒に乗ってください。持ち逃げされる場合があります。
「今日このまま持って帰りたいが手持ちがない。1週間後にプラス○万を支払うので持って帰れないか?」と言われたら断ったほうが無難です。持ち逃げや犯罪に使われる恐れがあります。
代金をもらって車を渡すまで
車を渡すのは名義変更が済んで代金を受け取ってからが一番良いのですが、陸運局の管轄が変わり、ナンバー変更が必要な場合は、車を陸運局まで持っていきナンバーの交換と封印をしないと名義変更が終わりません。
そのため購入者の住所を聞いて陸運局の管轄が変わるのかどうかを確認します。陸運局の所在地・管轄区域ガイド【全国陸運局手続き一覧】(外部リンク)
もし管轄が変わる時は、車を渡す際、代金と一緒に譲渡証明書を自作して書いてもらいましょう。
あなたの名義のまま購入者が事故を起こしても基本的に運転者(購入者)が責任を負います。でも人身事故は譲渡したことが証明できないと、あなたも責任を負う可能性があるそうです。
詳しくは車を譲渡した後の名義上の所有者の責任:保有者責任があるか(外部リンク)を御覧ください。
まとめ
こうして旅立っていったツヤツヤオデッセイ。購入者は気に入ってくれたみたいですし、買ったときより高く売れたので頑張って磨いた甲斐がありました。思ったより早く売れたのでやっぱり見た目が大事だってことですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。